「陰謀論」という陰謀…歴史修正主義批判の裏にあるもの
日本人が知らない近現代史~陰謀論と歴史修正主義を考える
第二次世界大戦以後の歴史観の再解釈に対しては、「陰謀論」や「歴史修正主義」という指摘が後を絶たない。歴史が政治的に重要な意味を持つようになった第二次世界大戦後、「陰謀論」は負のレッテルに変わっていった。そうしたレッテルに対抗するためにも、一次史料、つまりオリジナルである世界の文献へのアプローチが重要である。
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 教授
日本人が知らない近現代史~陰謀論と歴史修正主義を考える
第二次世界大戦以後の歴史観の再解釈に対しては、「陰謀論」や「歴史修正主義」という指摘が後を絶たない。歴史が政治的に重要な意味を持つようになった第二次世界大戦後、「陰謀論」は負のレッテルに変わっていった。そうしたレッテルに対抗するためにも、一次史料、つまりオリジナルである世界の文献へのアプローチが重要である。
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
第二次世界大戦とソ連の真実(4)独ソ不可侵条約とスターリンの誤算
宥和政策を取るイギリスなどの帝国主義諸国に対する不信感を強めていたソ連は、ドイツを利用して両陣営の戦いを煽っていく。その決定的なきっかけとなったのは、1939年にナチス=ドイツとの間で結ばれた独ソ不可侵条約だった。スターリン体制の成立過程における戦略的な側面に着目することで、多角的な歴史認識が可能となる。(全4話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
第二次世界大戦とソ連の真実(3)大粛清と戦争準備、そして対日戦略
ソ連では1937~1938年を中心に行われた大粛清で約70万人が殺害された。その大きな理由は、迫りくる戦争に向けた国内体制の整備だったともいわれている。それと同時に、赤軍の増強や日本への空襲の予行演習など、国内外で戦争に向けた準備が行われていく。プロパガンダを重視していたスターリンは、表向きには「平和勢力」を装いながら、1938年の『共産党』のプロパガンダ会議では、攻撃戦争の姿勢を明らかにしている。日本はスターリンの画策通り、戦争への道を進んでいくことになる。(全4話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
第二次世界大戦とソ連の真実(2)スターリンの思想的特徴
レーニンの遺志を引き継いだスターリンは、ソ連の成立に向けて戦略的に歩みを進めていく。「平和の旗」を掲げつつ、戦争に向けた準備のために、容赦ない方法で国内の統一を強めていく。その方法とはスターリンが警戒したスパイの戦略的活用である。いったいどういうことなのか。(全5話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
第二次世界大戦とソ連の真実(1)レーニンの思想的特徴
第二次世界大戦をソ連から見る意味は大きい。なぜなら、第二次世界大戦の始まりにソ連はかなり関与しているからだ。ロシア革命後、世界戦争に向けて自覚的に準備を進めていたソ連。指導者となったレーニンは、演説の中で示した「基本準則」で、革命のために帝国主義諸国間の対立、特に「3つの対立を利用すべきだ」と考えた。はたしてその「3つの対立」とは何か。そして、彼の野望、その遺志はスターリンに引き継がれていく。(全5話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)