内田智士

東京科学大学 難治疾患研究所 教授 /京都府立医科大学 大学院医学研究科 特任教授

プロフィール

【学歴】
2000年3月 洛南高校 卒業
2003年3月 東京大学 教養学部 理科III類 修了
2007年3月 東京大学 医学部 医学科 卒業
2013年3月 東京大学 大学院医学系研究科 内科学専攻 博士課程 修了
同年 博士(医学) 取得
【職歴】
2007年4月~2009年3月 北見赤十字病院 初期臨床研修医
2013年4月~2013年12月 東京大学 大学院医学系研究科 疾患生命工学センター 臨床医工学部門 特任研究員
2013年12月~2016年3月 東京大学 大学院医学系研究科 疾患生命工学センター 臨床医工学部門 特任助教
2016年4月~2020年9月 東京大学 大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 特任助教
2020年9月~2022年12月 京都府立医科大学 大学院医学研究科 准教授
2022年4月 - 現在 川崎市産業振興財団, ナノ医療イノベーションセンター (iCONM), 主幹研究員
2023年1月 - 現在 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授
2023年1月 - 現在 京都府立医科大学, 大学院医学研究科, 特任教授

講義一覧


なぜ日本はワクチン開発が遅れてしまったのか

感染症予防・がん治療に使えるmRNAワクチン(5)科学技術立国・日本の現状と課題

mRNAワクチンについての一連の講義を踏まえて、「液性免疫・細胞性免疫」「腫瘍関連抗原・ネオ抗原」それぞれの仕組みとその違い、ワクチン開発の状況、そしてなぜ日本のワクチン開発が遅れたのか、その要因と日本の課題など、気になるポイントを質問形式で深堀りしていく。アメリカにあって日本にないもの、それはすなわち研究の多様性と産業界との連携である。日本が科学技術立国として返り咲くための課題はそこにある。(全5話中第5話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


mRNAワクチンのゴールはがん免疫サイクルを回すこと

感染症予防・がん治療に使えるmRNAワクチン(4)mRNAを使ったがん免疫治療

日本で最も死亡率の高い病気であるがん。がんについての研究はかなり進んでいるものの、その病気の複雑さからより洗練された手法が求められている。そこで注目されているのが「がん免疫治療」である。治療のためのがんワクチンにmRNAを使うという試みが進められているのだが、それはいったいどのようなものなのか。がん免疫治療の歴史とともに、最新のがん免疫治療について解説する。(全5話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


10分でわかる「ワクチンの歴史としくみ」

感染症予防・がん治療に使えるmRNAワクチン(3)感染症とワクチン開発

そもそもなぜワクチンによって感染症が予防できるのか。その基本的な作用と、天然痘に始まるワクチンの歴史を概観していく。現在ではウイルスを使わない新しいタイプのワクチンが開発されており、その一つであるmRNAワクチンは新型コロナウイルス対策にも使用されている。これまでの研究の蓄積があるからこそ、短期間でのワクチン開発が実現したのである。(全5話中第3話)


なぜmRNA医薬が最近、注目されるようになったのか

感染症予防・がん治療に使えるmRNAワクチン(2)タンパク質医薬とmRNA医薬

生命現象の中核を担っているタンパク質。それは医療の分野でも注目を集めており、現在では世界の医薬品売上の上位ほとんどをタンパク質医薬が占めている。しかし、優れた特徴をもつタンパク質医薬にも多くの課題がある。今まさに研究が進んでいるmRNA医薬はそうした課題を解決し、より安全で効果的な治療を実現する可能性を秘めている。(全5話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


コロナだけでなく個別化医療の可能性を秘めたmRNAワクチン

感染症予防・がん治療に使えるmRNAワクチン(1)mRNAとは何か

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、ワクチンへの関心が高まっている。そしてまさにこの対策に使われているのが「メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン」である。mRNAとは何なのか、既存のワクチンと何が異なるのか。感染症予防だけでなく、がんの免疫治療をはじめさまざまな病気の治療への応用も期待されるmRNAについて、全5回の講義で解説していく。(全5話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)