落合弘樹

明治大学文学部史学地理学科専任教授/博士(文学)

プロフィール

<学歴>
2001/09/25(学位取得) 京都大学 博士(文学)
1986/04~1991/03 中央大学 文学研究科 国史学専攻 博士課程単位取得満期退学 修士(史学)
1982/04~1986/03 中央大学 文学部 史学科国史学専攻 卒業 学士

<職歴>
1991/04~2003/03 京都大学 人文科学研究所日本部 助手(日本社会)
1999/04~2003/03 京都学園大学 人間文化学部 兼任講師
2000/04~2003/03 花園大学 文学部 兼任講師
2003/04~2007/03 明治大学 文学部史学地理学科 助教授
2007/04~2008/03 明治大学 文学部史学地理学科 准教授
2008/04~ 明治大学 文学部史学地理学科 教授
2011/04~ 慶應義塾大学 法学部政治学科 兼任講師

<専攻分野(研究分野)>
日本史学専攻 日本近代史 幕末維新史

<主な著書>
『秩禄処分』(講談社学術文庫,2015年)
『西南戦争と西郷隆盛』(吉川弘文館,2013年)
『西郷隆盛と士族』(吉川弘文館,2005年)
『明治国家と士族』(吉川弘文館、2001年)
「廃藩置県と明治維新(明治維新史学会編『明治維新史研究の今を問う』)」(有志舎、2011年)

講義一覧


ペリーと阿部正弘…黒船来航から15年で幕府が潰れた理由

幕末・維新史を学ぶ~英傑たちの決断(1)ペリー来航と阿部正弘の改革

ペリー来航という天下の一大事に対して、老中・阿部正弘は幕政改革を行い、挙国一致の政治を進めていった。それ以前の幕政は幕閣のみで重要な決定を行ったが、阿部は大名との協調と公論の重視を押し出したのだ。それはなぜか。また、そこにどんな意味があるのか。歴史的経緯をたどりながら論ずる。(全6話中第1話)


条約勅許問題…井伊直弼の「無勅許調印」の背景とは?

幕末・維新史を学ぶ~英傑たちの決断(2)孝明天皇と井伊直弼

通商条約締結をめぐる政局では、孝明天皇の条約拒絶と井伊直弼の動きがポイントとなる。大老として幕政を握った井伊は、将軍継嗣問題で対立する一橋派を弾圧するが、桜田門外の変で命を落とす。(全6話中第2話)


一橋派、尊攘激派、そして薩長連合…単純ではなかった経緯

幕末・維新史を学ぶ~英傑たちの決断(3)薩長連合の成立

薩長連合については、坂本龍馬が薩摩藩の西郷隆盛と長州藩の木戸孝允を握手させたという話が有名だが、そんな単純なことではないと、落合弘樹氏は言う。ではどのように薩長連合は成立していくのか。その歴史的背景とともに解説する。(全6話中第3話)


大政奉還を行った徳川慶喜の意図と新政府の成立

幕末・維新史を学ぶ~英傑たちの決断(4)大政奉還と新政府の成立

大政奉還を行った徳川慶喜の意図はどこにあったのか。そして、鳥羽伏見の戦いで徳川慶喜の狙いは頓挫するが、なぜそうなったのか。新政府成立への流れを追いながら解説する。(全6話中第4話)


廃藩置県…急進的な中央集権化を新政府が断行できた理由

幕末・維新史を学ぶ~英傑たちの決断(5)廃藩置県の断行

版籍奉還や各藩への財政改革要求などを経て断行された廃藩置県。落合弘樹氏によれば、それが明治初期の中央集権化のポイントだという。その背景には、西郷隆盛というカリスマ的存在があった。(全6話中第5話)


明治初期の国家建設と維新三傑の動き

幕末・維新史を学ぶ~英傑たちの決断(6)明治国家と維新三傑

大久保利通と木戸孝允らが岩倉使節団として派遣される中、西郷隆盛ら留守政府は数々の改革を行う。その後に西郷が西南戦争を起こすと、戦争を経て中央集権化が達成されることとなる。シリーズレクチャー最終話では、西郷・大久保・木戸という維新三傑を中心に行った明治初期の国家建設について解説する。(全6話中第6話)


日本の幕末について知るためにおすすめの本

私のおすすめ本~幕末の歴史を知るため~

幕末の歴史を知るための入門編としてはどんな本がいいか。また幕末の歴史を専門的に掘り下げて学びたい人にはどんな本を読んだらいいか。落合弘樹氏自身の経験も踏まえながら、おすすめの本について語っていただいた。