イスラエルの高い防衛意識と世界一の新規ビジネス開業率
イスラエルの今
あらゆる組織に「国際戦略」が求められる昨今、日本人の多くが身に付け損なっている世界の常識がある。それは、世界の大多数の国が直接・間接に関わるパレスチナ問題、とりわけイスラエルとユダヤに対する認識だ。島田晴雄氏の「イスラエル」シリーズの初回では、イスラエルの今と、日本とイスラエルの違いに直面したい。(全5話中第1話目)
イスラエルの今
あらゆる組織に「国際戦略」が求められる昨今、日本人の多くが身に付け損なっている世界の常識がある。それは、世界の大多数の国が直接・間接に関わるパレスチナ問題、とりわけイスラエルとユダヤに対する認識だ。島田晴雄氏の「イスラエル」シリーズの初回では、イスラエルの今と、日本とイスラエルの違いに直面したい。(全5話中第1話目)
近代イスラエルの誕生:その苦闘の背景(1)
国防において、科学・芸術・産業の追究において、イスラエル人が示す桁外れの熱意。その根源は、民族がたどった歴史にあると島田晴雄氏は言う。現代のイスラエル精神に直接影響を及ぼした近代イスラエルの成立過程を2回に分けて案内する、その前編。(全5話中第2話目)
近代イスラエルの誕生:その苦闘の背景(2)
近代イスラエル史の後編では、建国以後の状況に触れる。欧州列強に翻弄されたユダヤ人がイスラエルを建国したのは1948年5月14日。しかし、国をつくればそれで安泰というわけではない。納得しない周辺諸国との度重なる紛争によりパレスチナ問題が国際的課題となっていく経緯を、順を追って見ていきたい。(全5話中第3話目)
イスラエルの歴史、民族の離散と迫害(1)前編
近代イスラエル史に続き、古代イスラエルの歴史を年代を追ってさらにひもとき、ユダヤ民族離散と迫害の歴史を島田晴雄氏が解説。イスラエル建国の意味を考え、イスラエルの今を知るために必見の歴史講義の前編。(全5話中第4話目)
イスラエルの歴史、民族の離散と迫害(2)
国を追われたユダヤ民族は、その知識と能力を武器に各分野で活躍し、ついに念願の建国を果たす。しかし、そのイスラエル建国の思想的底流にあるものは、実は、ユダヤ人にとっての歴史的大惨事のトラウマだった! 歴史の真実をえぐり、イスラエルと世界の相互理解を提言する島田晴雄氏の歴史講義の後編。(全5話中第5話目)
イスラエルの安全保障観に学ぶ(1)「先制攻撃」の背景にある「ホロコースト」のトラウマ
イスラエルの安全保障の基本は「先制攻撃」の一言に尽きる。われわれ日本人からすれば過激にも思えるその方針だが、実はそこにはユダヤ民族が歴史的に経験してきたいくつかのトラウマがある。島田晴雄氏がユダヤ民族の悲劇の歴史をひもとき、「イスラエルの今」を浮き彫りにする。(島田塾第115回勉強会 島田晴雄氏講演「安保意識と経済活力を考える~イスラエルとブラジルから学ぶもの~」より:全4話中第1話目)
イスラエルの安全保障観に学ぶ(2)古代イスラエルの滅亡と「ディアスポラ」
ユダヤ人の悲劇の歴史は、実は古代イスラエルに端を発している。ローマ帝国に国を滅ぼされ、1900年に及ぶ流浪の日々を送らねばならなかったユダヤ民族は、生きるために世界中で、さまざまな分野で必死の努力を続けたのだ。ユダヤ民族の苦闘の歴史を島田晴雄氏が語る。(島田塾第115回勉強会 島田晴雄氏講演「安保意識と経済活力を考える~イスラエルとブラジルから学ぶもの~」より:全4話中第2話目)
イスラエルの安全保障観に学ぶ(3)現代イスラエルの建国
イスラエルの超能動的国防意識の裏側には、欧米の列強に翻弄された建国への道がある。偏見と迫害から逃れるためには自前の国土を持つしかない。しかし、パレスチナでの近代国家建設には邪魔になる先住者だけでなく、利用しようとかかる手合いもいた。その苦闘の連続を島田晴雄氏が熱く伝える。(島田塾第115回勉強会 島田晴雄氏講演「安保意識と経済活力を考える~イスラエルとブラジルから学ぶもの~」より:全4話中第3話目)
イスラエルの安全保障観に学ぶ(4)存続への闘い
4回にわたりイスラエルの歴史を見てきたが、現在のイスラエルの姿は決してバラ色とは言えない。何よりもパレスチナ難民問題をめぐる紛争は、21世紀の国際的課題として筆頭に挙げられる。市街には壁がつくられ、ミサイル攻撃も日常的だ。積極的平和に向かう日本は、イスラエルを通して何を学ぶべきなのか。(島田塾第115回勉強会 島田晴雄氏講演「安保意識と経済活力を考える~イスラエルとブラジルから学ぶもの~」より:全4話中第4話目)
イスラエルの現況と日本(1)危機感と技術開発
連立協議が決裂したため、9月に建国以来初となる再選挙が行われるイスラエルだが、「世界最強のスタートアップ・ネーション」として注目を集めている。では皆さんは、イスラエルについてどんな印象をお持ちだろうか。建国以降、日本とは必ずしも親密といえなかったが、国民性に共通点は多いという。そこで本シリーズでは、イスラエルの歴史と現状を正しく理解し、ともに歩める手立てを考えたい。(全6話中第1話)
イスラエルの現況と日本(2)近代イスラエルの歴史
なぜイスラエル人は危機意識が高いのかを知るには、近代国家成立以降の歴史を振り返る必要がある。1948年5月、独立宣言翌日に隣国から侵攻を受けたイスラエルは、その後ほぼ10年おきにアラブ勢力との衝突を繰り返している。第一次~第四次に及ぶ中東戦争に勝利したイスラエルは、版図拡大により成長を遂げてきた。(全6話中第2話)
イスラエルの現況と日本(3)中東和平挫折と初の国民選挙
20世紀後半、中東和平への努力はたゆみなく続けられてきた。しかし、それに尽力したエジプトのサダト大統領、イスラエルのラビン首相は自国の暗殺者による凶弾に倒れ、和平への道の険しさを物語った。周辺諸国が見守る中で行われた初の国民選挙では、極右政党のネタニヤフ氏が当選し、長期政権が今も続いている。(全6話中第3話)
イスラエルの現況と日本(4)古代以来の歴史的背景
イスラエルの歴史は、古代から苦難に満ちている。飢饉のためシオンの丘を離れ、エジプトに移住した民は奴隷労働の下、メサイア信仰と選民思想を練る。出エジプト後の第一神殿も束の間、バビロン捕囚が続く。再建された第二神殿はローマ軍により破壊。1900年に及ぶディアスポラの日々がここから続いていく。(全6話中第4話)
イスラエルの現況と日本(5)最先端技術の活用と国家戦略
イスラエルは国土の半分以上が砂漠で雨の降らない土地だが、ところどころに林や森が現れ、観光客の目を驚かせる。これは、最先端の水産業によるものだ。国全体がスタートアップに取り組み、得意分野は農業、R&D、サイバーセキュリティなど多岐にわたる。そのバネとなっているのは、これまで述べてきた危機感とともに教育の充実と軍の支援にあるようだ。(全6話中第5話)
イスラエルの現況と日本(6)両国の協力による可能性
イスラエルと日本の協力に可能性を感じる人は多い。両国の特徴を比較すると、面白いのはイスラエルが「0から1」を生むチャレンジに長け、日本は「1を100にする」組織力を持つ点だ。かつて“Japan as No.1”と称したのはアメリカへの危機感だったが、両国の組み合わせは世界にメリットをもたらすのではないか。(全6話中第6話)