小泉武夫

農学博士/食文化評論者/東京農業大学名誉教授

プロフィール

<プロフィール>
1943年、福島県の酒造家の家に生まれる。
1966年、東京農業大学農学部醸造学科を卒業。
現在、東京農業大学名誉教授、広島大学大学院、鹿児島大学、別府大学、琉球大学の客員教授などのほか、農林水産省政策研究所客員研究員、食料自給率向上推進協議会会長、クジラ食文化を守る会会長など、多くの役職を兼任する農学博士。
専門は発酵学・醸造学。
著書は、『食の堕落と日本人』『ニッポン快食紀行』 (ともに小学館文庫)、『鯨は国を助く』(小学館)、『不味い!』『ぶっかけ飯の快感』(ともに新潮文庫)、『発酵食品礼賛』 (文春新書)など100冊以上。
現在も新聞や雑誌などで多くの連載を抱えるほか、テレビ・ラジオへの出演、全国での講演などで多忙な日々を送る食文化評論者である。

<主な書籍>
『鯨は国を助く』(小学館)
『酒の話』 (講談社現代新書)
『発酵-ミクロの巨人たちの神秘』 (中央公論社・中公新書)
『食通耳より話』 (三笠書房知的生き方文庫)
『奇食珍食』 (中央公論社中公文庫)
『粋な日本酒』 (ちくま文庫)
『日本酒通になる本』 (ちくま文庫)
『食は胃のもの味なもの』 (中央公論社・中公文庫)
『日本酒ルネッサンス』 (中央公論社・中公新書)
『銘酒誕生-白酒と焼酎』 (講談社現代新書)
『つい披露したくなる酒と肴の話』 (小学館文庫)
『発酵食品礼賛』 (文芸春秋・文春新書)
『食の堕落と日本人』 (東洋経済新報社)
『小泉武夫の世にも不思議な食の世界』 (日本経済新聞社)
『食と日本人の知恵』 (岩波現代文庫・岩波書店)
『発酵は力なり』 (「NHK人間講座」テキスト・NHK出版)
『発酵する夜』 (新潮社)
『日本の味・世界の味』 (岩波現代文庫・岩波書店)
『小泉武夫の食に幸あり』 (日本経済新聞社)
『食に知恵あり』 (日本経済新社新書)
『中国怪食紀行』 (光文社・知恵の森文庫)
『不味い!』 (新潮社)
『くさいはうまい』 (毎日新聞社)
『人はこんなものを食べてきた』 (日本経済新聞社新書)
『発酵は力なり』 (NHKライブラリー)
『地球を肴に飲む男』 (講談社文庫)
『ぶっかけ飯の快感』 (ビジネス社)
『発酵レストラン』 (マガジンハウス)
『怪食対談・あれも食った、これも食った』 (小学館文庫)
『旅せざる者、食うべからず』 (光文社知恵の森文庫)
『くさいはうまい』 (文春文庫)
『小泉教授の選ぶ食の世界遺産』 (講談社文庫)
『発酵する夜』 (光文社知恵の森文庫)
『ニッポン快食紀行』 (小学館文庫)
『一度は食べたい うまいもの漫遊記』 (中経出版・文庫)
『いのちをはぐくむ農と食』 (岩波ジュニア新書)

講義一覧


上杉鷹山やド・ゴール元大統領に学ぶ、食料自給率を上げる方法

和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(7)自給率確保への道

質疑応答の掉尾としての「自給率確保のために日本が力を入れるべき食材は?」の質問が、小泉氏の尊敬するド・ゴール、上杉鷹山、そして矢羽田正豪氏の業績へとつながった。答えは「農家が潤う農業」をすれば、自給率問題は解消できるということだ。ラストの一問は「芋焼酎に合う最高の和食」である。(全7話中第7話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


納豆1パックでご飯を3膳…一汁一菜とお酒の極意&愉しみ

和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(6)小泉流「一汁一菜」決定版

質疑応答の2話目では、「発酵食品やお酒の菌体は腸まで届いているのか」「和食の調理法として、最も健康にいいものは何か」に続いて、「小泉流『一汁一菜』決定版は?」という質問が飛び出した。味噌汁とご飯で「一汁」。小泉氏が選んだ究極の「一菜」をめぐって話は弾んでいく。(全7話中第6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


「発酵はマジックだ」心も体も豊かにする発酵食品のアレンジレシピ

和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(5)納豆から蕪村、鮒寿司からアイスまで

ウェビナー終了後、視聴者から多くの質問が寄せられた。ここでは「発酵食嫌いの人にも、発酵食は摂らせるようにしたほうがいいのか」「鮒寿司の<飯>の部分には、どんな栄養が含まれているのか」の質問から、納豆汁をうたった蕪村の句、小泉氏が最後の晩餐の3日目に食べたい「くさや」にも話は及んだ。(全7話中第5話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


「食乱れて、民族滅ぶ」今こそ和食に注目すべきわけ

和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(4)日本の遺産を守れ

発酵食による免疫増進という素晴らしい伝統を持ってきた日本人は、納豆汁のようなすぐれたスタミナ食を生み出し、日本酒を伝えてきた。しかし、ここ数十年で激増した肉食の脅威は、世界遺産たる和食の牙城を揺さぶっている。小泉氏が憂える「食乱れて、民族滅ぶ」事態を避けるにはどうすればいいのか。(全7話中第4話:2023年1月24日開催ウェビナー〈和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか〉より)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


味噌で免疫力を高める!無限の可能性を秘める発酵食品

和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(3)発酵食品と免疫

驚くべき実験がある。餌に含まれる物質Xの有無によって、放射能被曝したネズミの細胞蘇生率が大きく違うというのだ。免疫力を高める物質Xの正体は、味噌。日本人なら誰もがなじんでいる食材だ。味噌に免疫力を高める効果をもたらすのは、発酵である。発酵食品の驚くべきパワーは無限の可能性を秘めている。(全7話中第3話:2023年1月24日開催ウェビナー〈和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか〉より)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


肉と野菜を一緒に食べるわけ―免疫メカニズムと和食の関係性

和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(2)和食は免疫食事

世界に「免疫食事としての和食」を提唱している小泉武夫氏。免疫を高めるのに必要なのは、繊維、発酵食品、菌体の摂取だということで、米・スタンフォード大学の研究者も同様の研究を進めている。今回は免疫のメカニズム、およびそれがウイルスだけでなくがんをもブロックする理由を見ていく。(全7話中第2話:2023年1月24日開催ウェビナー〈和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか〉より)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


日本人は地球上最もベジタリアンだった?和食の7つの基本

和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(1)和食の特徴と日本人

ユネスコ無形文化遺産に「和食」が登録されたのは、大きな話題になった。国の「日本食文化の世界遺産登録に向けた検討会」委員として尽力された小泉武夫氏に、和食の魅力の真髄を伺う。「良い水での調理」「心と体のための食事」などの特徴が数えられる和食が日本人の健康を育ててきた秘密を探っていく。(全7話中第1話:2023年1月24日開催ウェビナー〈和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか〉より)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


「食の冒険家」の目に映った日本の食文化の実態

ニッポンの食文化が危ない(1)和食の崩壊は民族の崩壊

和食の世界遺産登録に日本中が沸いたのは、もう一昨年の暮れ。三度の食事が「文化遺産」に値すると認められるのは日本人のプライドをくすぐる一方、「カレーやラーメンは和食か?」の疑問も飛び交ったことは記憶に新しい。和食の真の意味を解き明かすのは、食文化評論家で農学博士の小泉武夫氏。「食の冒険家」とも呼ばれる小泉氏の目に映ったニッポンの食文化の実態とは?(全3話中第1話目)


食を外国に委ねるのは独立国家ではない

ニッポンの食文化が危ない(2)食料自給率を死守せよ

「飽食の時代」と言われる一方で、日本の食料自給率は低迷を続け、世界最大の食糧輸入国となっている。「これは危機的状況だ」と断言するのが、食文化評論家で農学博士の小泉武夫氏。「食の冒険家」と呼ばれる小泉氏が提案するニッポンの食文化の未来への試案とは?(全3話中第2話目)


日本の商業捕鯨はなぜダメなのか?捕鯨禁止と食文化

ニッポンの食文化が危ない(3)クジラと日本人

食文化論者で農学博士の小泉武夫氏が、捕鯨問題を食文化の観点から論じる。商業捕鯨を厳しく禁止されている日本だが、捕鯨の世界では新たな問題が発生し、また理不尽な事実も横行している。もはや、クジラは政治の道具に使われていると憂える小泉氏による、クジラと日本の食文化を守るための熱血講義。(全3話中第3話目)


ビールやパン、みそだけでなく、医薬品から環境まで

発酵は人類を救う(1)発酵産業の知られざる世界

食通として有名な農学博士・食文化評論者の小泉武夫氏。「食あれば楽あり」の新聞コラムをはじめ、テレビやラジオでの活躍を通じてご存じの方も多いだろう。氏には多くのあだ名があるが、中でも有名なのが「発酵仮面」だ。発酵学の第一人者として自他ともに許す氏の持論は、「発酵が人類を救う」。ミクロンの巨人とも呼ばれる発酵微生物の力を教えていただく。(全3話中第1話)


生ごみは発酵して土に戻す―これが当然の自然の摂理

発酵は人類を救う(2)無限の可能性を秘めた「FT革命」

農学博士で食文化評論者でもある発酵学者の小泉武夫氏が10年以上前から大きな期待を寄せているのが「FT革命」だ。それは、人と地球への優しい発酵技術による21世紀のための革命であるという。ではFT革命とは具体的にどのようなものなのか? 小泉氏が4つの柱を挙げて熱烈解説する。(3話中第2話)


発酵食品~腐りにくい・独特の香り・体にいい・免疫力Up

発酵は人類を救う(3)発酵食品4つのパワー

発酵食品はわれわれの食卓と密接な関係を持っており、発酵食品なしでは食生活は成り立たない、と農学博士で食文化論者である発酵学者の小泉武夫氏は語る。氏によれば、発酵食品には4つの特徴があるという。これを聞けば、発酵食品のパワーが理解でき、これまで以上に発酵食品をとろうと感じるのではないだろうか。(全3話中最終話)


色を消し、脂を溶かし、水を分解―スゴすぎる発酵の力!

発酵はマジックだ!

瞬時に色を消す「脱色微生物」。動物性の脂を植物性に変えて溶かしてしまう驚異のカビ。水を分解して酸素と水素に分けてしまう水素細菌。SF小説のような話だが、どれも実在する微生物の「発酵の力」だ。発酵学の第一人者、食文化評論家で東京農業大学名誉教授・小泉武夫氏が「発酵の力」を語る。


ご当地発酵グルメが地域を救う!

発酵の町おこし

郷土食豊かな発酵食品は、ご当地グルメの元祖でもある。滋賀の鮒鮓、石川県白山市のフグの卵巣のぬか漬け、長野の木曽すんき、北九州のぬかだき。山梨のワイン、チーズも発酵食品だ。食文化評論家で東京農業大学名誉教授・小泉武夫氏は、10年にわたって、こうしたご当地発酵グルメを生かした地域活性化を続けてきた。その取り組みと成功の秘密を語る。


味噌で免疫力向上、がん抑制、放射能除去…発酵食品の効果

驚異の味噌パワー

「健康にいい」と言われる味噌だが、本当にいいのか? どういいのか? 「発酵仮面」の名でも親しまれる食文化評論家で東京農業大学名誉教授・小泉武夫氏が、和食に欠かせない発酵食品の一つである味噌の驚異のパワーを徹底解説する。