岡崎久彦

外交評論家

プロフィール

生年月日:1930年4月8日
出生地:大連

<略歴>
1952年 東京大学法学部在学中に外交官試験合格、外務省入省
1955年 ケンブリッジ大学経済学部学士及び修士課程修了
1978年 防衛庁国際関係担当参事官
1981年 ジョージタウン大学戦略国際問題研究所客員フェロー
    ランド・コーポレーション客員フェロー
    ハーバード大学客員研究員
1982年 外務省調査企画部長
1984年 初代外務省情報調査局長
    駐サウディ・アラビア大使
1988年 駐タイ大使
1992年 外務省退官、(株)博報堂特別顧問
2002年 NPO法人岡崎研究所 所長
2014年 逝去(享年84)

講義一覧


2013年3月に交渉開始なら、進めているのはハメネイ?

米国とイランの秘密交渉が与える影響力

米国とイランの秘密交渉の結果次第で、中東情勢は大きく変わる。この動きに反発を示すのはどの国か?石油価格に与える影響は?本交渉が日本に与える影響も考えていく。


ナポレオンもワーテルローで敗れてから25年で合祀

靖国問題の歴史的経過を振り返る(1)1世代で戦争の記憶は消える

靖国、南京虐殺、従軍慰安婦、教科書問題、これらはなぜ今になって問題化してきたのか。そして問題化の端緒はすべて日本にあった。外交評論家 岡崎久彦が解説する。


靖国も慰安婦も、持ち出したのは今60代半ばの・・・

靖国問題の歴史的経過を振り返る(2)火を付けたのは日本

歴史問題が海外で火がつくのは日本から持ち出したからであり、それを行ったのは全共闘世代ではないだろうか。全共闘世代が世代として歩んできた道を見つめながら、東南アジアでの経験も交えて話を進めていく。




クリミア分離は碁で言う“いい「分かれ」”

クリミア問題を語る~ロシアへの対応と米欧の思惑~

クリミア問題に関して、ロシアを批判する専門家の意見が多い中、ウクライナからのクリミア分離に理解を示す岡崎氏。ロシアに対する米欧諸国の思惑が絡み合う中、クリミア問題は今後どう進んでいくのか。岡崎久彦氏に意見を聞く。


外交的サブジェクトとして決して取り上げてはいけない

安倍政権は「従軍慰安婦問題」をどう扱うべきか

安倍政権は安定感を増し、国際社会における日本への期待値も上がりつつある。この状況下、日本は従軍慰安婦問題をどのように取り扱うべきなのか? 岡崎久彦氏が提言する。


ペレストロイカの意外な引き金は「逆オイルショック」

「逆オイルショック」とソ連崩壊

「オイルショック」は誰もが知るが、「逆オイルショック」は今や忘れられた現代史の1コマだ。しかし、この現象こそソ連崩壊から日本のバブルをも誘因したと岡崎久彦氏は振り返る。世界史の裏に動いた情報外交の姿を垣間みる。


戦後の左翼変更の克服か? 愛国主義か? 不満分子か?

日本は右傾化しているのか

最近、アメリカでは日本の右傾化を扱う論文が出ているが、日本は本当に右傾化しているのだろうか。外務省時代には初代情報調査局長も務め、情報の専門家である岡崎久彦氏が、世論調査の内容や近年の日本の状況、ヨーロッパとの違いなどを挙げながら、日本の右傾化について論じる。


「米国は日本の防衛体制強化を望まない」と言う人はモグリ

オバマ大統領訪日の成果を問う(1)「成功」の三つの見どころ

岡崎久彦氏によれば、2014年4月のオバマ大統領の訪日は「成功」と言えるものとなった。「成功」とするその見どころを、「アメリカ」という国の特質や日本官僚の在り方、保守主義下における経済動向にまで視野を広げて解説する。(前編)


同盟国の仲間意識よりも「敵と仲良く」を重視するオバマ

オバマ大統領訪日の成果を問う(2)世界的影響力の低下とリベラルの横顔

 TPPの問題と安全保障を明確に切り離し、尖閣防衛義務を明確にした2014年4月のオバマ大統領の訪日は、大局的に成功と言えよう。しかし、オバマ大統領個人への感想としては「?」が残ると岡崎久彦氏。英『エコノミスト』誌の論説文とともに、疑問材料を総括していく。(後編)


国際政治の理屈の前では日中や米中という関係構造はない

極東のバランス・オブ・パワーは中国VS日米同盟~高まる中国軍事力の脅威~

極東のバランス・オブ・パワーに異変が起きている。この20年で中国の軍事力は米をも凌駕。日本のシーレーンは圧倒的危機にさらされている。防衛の秘策はあるのか。中国はいつ失墜するのか。岡崎久彦氏が極東と日本の戦略論を語る。


集団的自衛権・TPP・消費増税・憲法改正―変わる日本!

集団的自衛権から憲法改正へ~今後の安倍政権のロードマップ~

集団的自衛権行使容認に向けた議論が本格化している。2014年4月末より欧州6カ国を歴訪した安倍晋三首相は、その成功に勢いを得て加速。集団的自衛権、TPP、憲法改正、消費増税──岡崎久彦氏が描く安倍政権のロードマップとは。


父子三代、岸信介以来の念願を遂にかなえて感無量

苦節35年、集団的自衛権閣議決定 日本の安保体制確立へ

7月1日、安倍内閣は、集団的自衛権の行使容認を閣議決定した。1980年代に戦略論の名著と名高い『戦略的思考とは何か』を上梓し、集団的自衛権を主張し続けてきた岡崎久彦氏が苦節35年の真意を語る。


現実離れしたお経を唱えながら成り行きを見守るしかない

混迷するイラクと対応策が分からないアメリカ

今、イラクでは反乱軍が蜂起して勢力を伸ばしている。また、クルド人自治区が独立を画策している。そこにはどのような背景があるのか。なぜアメリカはなかなか介入しようとしないのか。イラク情勢に精通する岡崎久彦氏が複雑に絡み合う状況を解説する。


「諸国間の経済的相互依存が戦争を無効化させる」は誤り

対中国問題は政経分離で考えよ

強大化した中国は、今や日米をも上回る軍事力を持つに至った。脅威である。しかしそんな中国にも、重大なアキレスの踵があると岡崎久彦氏は指摘する。安全保障とビジネスの関係を喝破した卓見。


21世紀の毛沢東と周恩来を目指しているのか?

習近平の野望~中国の権力闘争

薄熙来、徐才厚、周永康と相次ぐ超大物の摘発、失脚。この「粛正」を断行しているのが習近平国家主席だ。「腐敗追放」のスローガンの背後で習近平が真に狙うものは何なのか。岡崎久彦氏が彼を「毛沢東かスターリンか」と評する理由とは。隣国・中国の「いま」を探る。


日豪は事実上同盟関係に! 安倍首相の訪問は大成功

今後1年の世界動向と日本外交を予測する

「2014年10月に、アメリカで“オクトーバーサプライズ”があるかもしれない」と岡崎久彦氏は語る。それが実際に起これば、世界情勢を揺るがしかねない事件となるだろう。岡崎氏は一体何を知り、どのように分析したのか。今後1年の世界動向と日本外交を予測する。