木下康司

元財務事務次官/株式会社日本取引所グループ取締役会議長

プロフィール

略歴

1979年 4月 大蔵省(現財務省)入省
1994年 5月 欧州連合日本政府代表部
1997年 7月 大蔵省(現財務省)銀行局信用機構室長
1999年 7月 同省主計局主計官(運輸、郵政係担当)
1999年 10月 内閣官房長官秘書官事務取扱
2001年 7月 財務省主計局主計官(総務課)
2004年 7月 同省大臣官房総合政策課長
2006年 7月 同省大臣官房文書課長
2007年 7月 同省主計局次長
2010年 7月 同省大臣官房総括審議官
2011年 8月 同省国際局長
2012年 8月 同省主計局長
2013年 6月 財務事務次官
2014年 7月 退官
2015年 6月 (株)日本政策投資銀行代表取締役副社長
2018年 6月 同社代表取締役会長
2023年 6月 株式会社日本取引所グループ社外取締役 取締役会議長

講義一覧


アジア的成熟国家モデルづくりへ、日本が目指すべき道とは

日本の財政と金融問題の現状(4)日本が目指すべき成熟国家への道

機関投資家や経営者の生の声から日本の金融市場の問題点を見ていくと、リスクマネーを供給するための市場づくりや人材育成等の課題が浮き彫りになる。良質なスタートアップ企業を育てるにはどうすればいいのか。今こそアジア的成熟国家モデルをつくることにチャレンジするいい機会と捉えて、日本のこれからについて考える。(全4話中第4話)


リスクマネーの不足とは?日本の金融構造の課題と対策

日本の財政と金融問題の現状(3)リスクマネー不足と金融構造の課題

日本では、ベンチャー企業などへのリスクを伴う投資、いわゆる「リスクマネー」の供給が不足している。日本の金融市場においてその状況を打開するためには、マクロな市場整備と機関投資家の育成が必要だ。欧米に事例を参照しながら日本の現状と課題を解説する。(全4話中第3話)


「政治は情、役人は理」…後藤田正晴が示したバランス感覚

日本の財政と金融問題の現状(2)「政と官」のあるべき姿とは

第二次安倍政権時代、長らく5パーセントだった消費税が8パーセント、そして10パーセントへと上がっていった。その政策の背景には、閣僚と官僚による経済政策をめぐる苦闘と調整があった。その内幕を明らかにしながら、理想的な「政と官」の関係について考える。(全4話中第2話)


日本の財政は本当に悪いのか?将来世代と金利の問題に迫る

日本の財政と金融問題の現状(1)財政赤字の何が問題か

GDP比の債務残高が世界的に見てもかなり高い日本の財政状況。そのような状況にあって、他方では、日本は本当に財政不安なのかという意見もある。日本の財政状況を今一度正確に把握し、財政赤字がもたらす将来世代へのリスクや財政再建にまつわる政治的困難について考える。(全4話中第1話)