健診結果はあなたの大切な歴史、活用して健康寿命を延ばす
生活習慣病予防に~健診結果の正しい読み方(3)データは変化と連関で見るべし
健診結果の各データを個別に見ていては「バラバラ事件」になってしまう。それこそデータを有効に活用することはできない。自分の生活習慣を映し出すデータがいかに連関しているかを意識し、リスクファクターを見極めるかが重要である。(全3話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生学 特任准教授
生活習慣病予防に~健診結果の正しい読み方(3)データは変化と連関で見るべし
健診結果の各データを個別に見ていては「バラバラ事件」になってしまう。それこそデータを有効に活用することはできない。自分の生活習慣を映し出すデータがいかに連関しているかを意識し、リスクファクターを見極めるかが重要である。(全3話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
生活習慣病予防に~健診結果の正しい読み方(2)予防のためのデータ分析
健康障害は一度そうなってしまえば元に戻すことはできない。だからこそ健診結果をつぶさに確認し、予防的に対処していくことが重要になる。血圧や尿酸の値と内臓脂肪の関係を例に取り、健康障害の根本原因をいかに見極めるかを解説する。(全3話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
生活習慣病予防に~健診結果の正しい読み方(1)データから生活習慣を考える
健康診断の結果をどう読み解き、日々の生活に生かすべきか。実際の診断結果を見ながら解説する本シリーズ。今回は、コレステロールや内臓脂肪を例に、自分のどのような生活習慣が数値の増減をもたらしたかを考えていくことの重要性を確認する。(全3話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
健診結果から考える健康管理・新5カ条(7)良い生活習慣が健康寿命を延ばす
健康診断の結果に一喜一憂するだけではなく、そのデータを活用し、生活習慣を見直すことが大切である。今回は、内臓脂肪の管理が健康維持に直結する理由や、体重増加と糖尿病リスクの関係、さらには良い生活習慣が寿命に与える影響について解説する。健康寿命を延ばすための、日々の生活を見直すヒントを得よう。(全7話中第7話)
健診結果から考える健康管理・新5カ条(6)メタボを侮ってはいけない
「メタボリックシンドローム」を単なる肥満と侮ってはいけない。内臓脂肪が蓄積すると、血糖値や血圧の上昇を招き、さまざまな健康リスクを高めることになってしまう。自覚症状のないまま血管障害が進行するリスクの上昇を防ぐためには、健康診断での腹囲の数値が重要だ。今回は、内臓脂肪がたまるとどんなリスクが生じるかについて解説する。(全7話中第6話)
健診結果から考える健康管理・新5カ条(5)コレステロールは運動では減らない
コレステロールは中性脂肪と混同されがちだが、まったく異なる性質の脂(あぶら)である。コレステロールには、消化酵素になるなど3つの使い道があるが、摂り過ぎると運動しても簡単になくならないため、血管の変化を引き起こし、健康リスクを高めてしまう。今回は、コレステロールと中性脂肪の違いからからだの中での役割、また注意すべき食生活について確認する。(全7話中第5話)
健診結果から考える健康管理・新5カ条(4)血圧を甘く見てはいけない
血圧は私たちの健康にどのような影響を与えているのだろうか。高血圧は日本人の中でもっとも多いリスクファクターであるため、血圧を甘く見てはいけない。高血圧以外の人と比べて死亡率が高くなっているからだ。では血圧をどう見ていけばいいのか。今回は血圧の基本的な仕組みから、脳や血管への負担、健診の重要性まで詳細に解説する。(全7話中第4話)
健診結果から考える健康管理・新5カ条(3)自覚症状ではなくデータを重視せよ
「具合が悪くなってから病院に行こうと思ってはいけない」――これは意外と重要なポイントだと野口氏は言う。健康診断の結果を軽視し、自覚症状が出てから病院に行けばいいという考えでは、手遅れになることがあるからだ。今回は、血管障害の進行と自覚症状の関係を整理しながら、データの重要性について学ぶ。(全7話中第3話)
健診結果から考える健康管理・新5カ条(2)健診結果はダルマ落としでアプローチ
血管障害は突然起こるものではなく、長年のわずかな異常の積み重ねによって引き起こされる。健診結果の数値をバラバラに捉えることを避け、毎年の進行具合を段階的に理解して、その変化を根本的な要因からアプローチすることが病気予防の鍵となる。健診結果の見方として「ダルマ落とし」と名づけられた方法について解説する。(全7話中第2話)
健診結果から考える健康管理・新5カ条(1)血管をより長く守ることが重要な時代
健康診断の結果を現在の「病気の有無」だけに注目するのは、健康管理において不十分である。大事なことは、糖尿病、認知症、脳卒中、心筋梗塞など重篤な病気につながる共通点に着目していくこと。キーワードは「血管」である。いったいどういうことなのか。将来の病気を防ぐため「血管をより長く守る」に重点を置いた、新しい健康管理の考え方を学ぶ。(全7話中第1話)