上月豊久

元駐ロシア日本国特命全権大使

プロフィール

昭和31年(1956)10月生まれ、東京都出身
昭和55年(1980)10月、外務公務員採用上級試験合格
昭和56年(1981)東大教養学部教養学科卒業、外務省入省
平成6年(1994)7月 在英国日本国大使館一等書記官
平成9年(1997)7月 在ロシア日本国大使館一等書記官
平成10年(1998)1月 在ロシア 日本国大使館参事官
平成12年(2000)9月 北米局日米安全保障条約課長
平成13年(2001)8月 大臣官房、田中眞紀子外務大臣秘書官事務取扱
平成14年(2002)2月 欧州局ロシア課企画官
平成14年(2002)3月 欧州局ロシア課長
平成16年(2004)2月 大臣官房会計課長
平成18年(2006)3月 大臣官房総務課長
平成20年(2008)1月 在ロシア日本国大使館公使
平成22年(2010)8月 在ボストン総領事館 総領事
平成23年(2011)1月 大臣官房参事官兼欧州局
平成23年(2011)10月 大臣官房審議官兼欧州局
平成24年(2012)2月 大臣官房参事官 兼欧州局(大使)
平成24年(2012)9月 欧州局長
平成26年(2014)7月 大臣官房長
平成27年(2015)11月 特命全権大使ロシア連邦駐箚
令和5年(2023)12月 退官
令和6年(2024)1月 千葉工業大学特別教授
令和6年(2024)4月 東海大学特任教授兼平和戦略国際研究所所長

講義一覧


ポスト・プーチンは誰なのか?鍵を握る2つの人事に注目

ロシア「内政・経済・外交」の真実(3)プーチン政権の長期化と日本の対応

2024年5月、第5期となる任期をスタートさせたプーチン。最長で2036年まで続くことになったプーチン政権は、国内の経済や軍事を強化し、排外主義のさらなる加速をにらんでいるようだ。その状況を分析した上で、今後日本はロシアに対してどのような対応を取るべきなのか、大事な問題提起をして本講義を締めくくる。(全3話中第3話)


ロシアにとっては予想外…苦しい戦況となった3つの要因

ロシア「内政・経済・外交」の真実(2)ウクライナ侵略3つの戦略的マイナス

内政や経済だけでなく、外交においても排外主義的傾向を強めるロシア。それはプーチンが大統領就任当初から目指してきたことだった。ウクライナへの侵略もそうした内向きな政治に生かされようとしているが、そこには誤算もあった。ウクライナとの戦争がロシアにとって予想外に苦しい戦況となった理由を、3つの要因を中心に解説する。(全3話中第2話)


ウクライナ侵攻も支持率対策か…プーチン政治の実態に迫る

ロシア「内政・経済・外交」の真実(1)国民の支持を意識するプーチン政治

ロシアの政治・経済は今どのような状況なのだろうか。2022年2月に始まったウクライナへの侵攻だが、いまなおその戦闘は続いている。今後も予断を許さない状況だが、このことがロシア国内に与えた影響も気になるところだ。そこで本シリーズでは、今回から3話にわたってロシアの内政・経済・外交の現在と日本のこれからについて前ロシア大使が語る。第1話の今回はまずプーチンの来歴を振り返りつつ、彼の目指す政治、保守性を強める内政と経済について見ていく。(全3話中第1話)