講義一覧
メンタルヘルスの現在地とこれから(6)職場で生かすオープンダイアローグ
フィンランドの西ラップランドで始まったオープンダイアローグは、近年、日本でも注目される精神医学上の手法である。統合失調症に対する治療的介入の手法として始まり、大きな成果を上げている。行われるのは普通の対話だが、対話によってつくられるポリフォニーが重要で、そこから主体性が芽生えてくるという回復過程がこの手法のメリットだという。職場で実践するためには具体的にはどうすればいいのか。その方法を解説する。(全6話中第6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
メンタルヘルスの現在地とこれから(5)新型うつと発達障害
近年、増えているといわれる「新型うつ」や「発達障害」について、どう考えればいいのか。「コミュ力」が高い人が偉いという社会的風潮が蔓延する中、そうでない人が相対的に目立ってしまい偏見を持たれることがあるのだが、そうしたときに大事なこととして「合理的配慮」という考え方を取り上げる斎藤氏。より深刻化した場合の対応とともに解説を進める。(全6話中第5話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
メンタルヘルスの現在地とこれから(4)3つの予防と4つのケア
メンタルヘルスの領域において予防には3種類ある。一次予防、二次予防、三次予防という段階ごとの予防で、さらに職場でのケアには4種類あるのだが、実際に上司、あるいは同僚として職場のメンバーの不調やその兆候を見逃さないためにはどうすればいいのか。近年注目されている「1on1」も含め、それぞれについて詳しく解説を進めていく。(全6話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
メンタルヘルスの現在地とこれから(3)世代論とワークライフバランス
「日本の若者は世界で最も自己肯定感が低い」といわれているが、それはなぜか。バブル世代とバブル崩壊後に就職した就職氷河期世代の違いは、彼らが思春期・青年期を過ごした当時の社会が上向きなのか、凋落しているのかといったこととも関係している。さらに近年はワークライフバランスが叫ばれるなど、新たな社会圧がかかっていることもメンタルに影響しているのではないだろうか。今回は世代ごとのメンタルの違いと、育休制度なども進み始め、過渡期ともいえる現在の社会環境について解説する。(全6話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
メンタルヘルスの現在地とこれから(2)職場のコミュニケーション
時代に伴ってコミュニケーションは変化する。昭和の時代、職場では今でいうハラスメント(パワハラ、セクハラなど)的なコミュニケーションをよく見かけたが、現在では「マイクロアグレッション」といわれる、本人も自覚しない微妙なマウンティングさえも、積もればストレスを与える行為と非難される。ではどのようにコミュニケーションをとっていけばいいのか。令和のコミュニケーションについて伺った。(全6話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
組織のリーダーにとって、メンバーのメンタルヘルスは今や最重要課題になっている。組織として目標達成が大事であることは間違いないが、同時に一人ひとりの個性を見極め、適材適所で割り振っていく「合理的配慮」も求められている。そこで今回は、そうしたメンタルヘルスの現在地を把握するために、まずは「心を病む」ことの現代的定義を解説し、具体的な配慮の仕方に迫っていく。(全6話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)