講義一覧
モンゴル帝国の世界史(7)近代への礎をつくったモンゴル帝国
モンゴル帝国がユーラシアの大部分に及んだことで、後世にさまざまな影響をもたらした。その一例が中国の「省」である。また、モンゴル帝国時代に東西交易が盛んになったことが、のちの大航海時代にもつながり、ペストも資本主義もその時代にその源流があるという。世界史にとって、いかにモンゴルが重要であったか、改めて確認していこう。(全7話中7話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
モンゴル帝国の世界史(6)モンゴル帝国、分裂へ
チンギス・ハーン亡き後、子孫の間で継承争いが起こるようになり、広大な領土が分裂していくことになる。そしてそれぞれの子孫は、のちのロシアやインドといった地域に残り続ける。ここではチンギス・ハーンによる継承国家の系図を見ながら、いかにユーラシア大陸の多くの地域がモンゴル帝国と関わりがあったかを確認していく。(全7話中6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
モンゴル帝国の世界史(5)最大版図への道程
モンゴル帝国はなぜ戦争に強いのか。それは遊牧民ならではの特徴を生かした軍の仕組みがあったこと、そして帝国の隅々にまで人的ネットワークが築かれたことにあった。さらにチンギス・ハーンは、子どもや孫たちが争わないように進軍する方面を決めていたのだ――モンゴル帝国が最大版図を築くまでの背景を探る。(全7話中5話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
モンゴル帝国の世界史(4)強さの秘密と全戦全勝の仕組み
なぜモンゴル帝国は圧倒的な強さを発揮したのか。その一つは、軍の編成がシンプルかつ把握が容易だったこと。そして、戦利品を兵隊のみならず全構成員にいきわたるようにしていたことにある。モンゴル帝国が全戦全勝を重ね、次々と力を持つに至ったその裏側を解説する。(全7話中4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
モンゴル帝国の世界史(3)イスラム教徒の存在と「神託」
モンゴル帝国が世界帝国として一気に拡大した背景として重要なのは、イスラム教徒の存在である。東西交易の商業を担っていた彼らは、そのために必要な情報を持っていた。さらに影響が大きかったのが、チンギス・ハーンに降りた「神託」であった。モンゴル全体に強い力を生み出し、西へ西へと版図を拡大した背景に迫る。(全7話中3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
モンゴル帝国の世界史(2)チンギス・ハーンのカリスマ性
なぜモンゴルがあれほど大きな帝国を築くことができたのか。小さな部族出身のチンギス・ハーンは遊牧民の部族長たちに推されて、1206年にモンゴル帝国を建国する。その理由としていえるのは、チンギス・ハーンの圧倒的なカリスマ性である。遊牧民の君主になるために重要なことを列挙しつつ、チンギス・ハーンの人間的魅力に迫る。(全7話中2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
「世界史はモンゴル帝国から始まった」――この言葉の背景には、日本の「世界史」教育の問題点がある。そもそも日本では明治以後、戦前まで、「(ドイツから見た)西洋史」と「(漢籍ベースの)東洋史」および「国史」(日本史)の3つに分かれていた。戦後日本の世界史教育は、その文壇の影響を色濃く受けて、同時代的に世界を俯瞰することができていない。しかも、それぞれの分野で扱う歴史にも偏重がある。なぜそのようないびつな構造になってしまったのか。世界史を見る重要な視点として、13世紀に地中海文明とシナ文明をつなげたモンゴル帝国の歴史に迫る。(全7話中1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)