岡本薫明

第15代財務事務次官/日本たばこ産業(JT)取締役副会長

プロフィール

1979年3月 愛光高等学校卒業
1983年3月 東京大学法学部第2類(公法コース)卒業
1983年4月 大蔵省(現 財務省)入省
1999年7月 イギリス王立国際問題研究所客員研究員
2001年7月 金融庁総務企画局総務課管理室長
2002年7月 金融庁監督局総務課金融危機対応室長
2004年7月 主計局調査課長
2006年7月 主計局主計官(企画担当)
2009年7月 大臣官房秘書課長
2012年8月 主計局次長
2015年7月 大臣官房長
2017年7月 主計局長
2018年7月 財務事務次官
2020年7月 退官
2020年12月 日本生命保険相互会社特別顧問
2022年3月 日本たばこ産業(JT)取締役副会長

講義一覧


危機は一瞬にして起こりうる…現在の財政問題の核心とは

財務省の課題と役割を問う(2)財政危機がいかに起きるか

社会保障費の増加と新型コロナウイルスの影響により、日本の財政はこれまでにないほど拡大・悪化している。「MMT(現代貨幣理論)」が賛否を巻き起こす中、財政赤字の日本がこのまま国債に頼って借金ありきで突き進んでいった場合、一体何が起こるのか。これからの日本財政のあり方について考える。(全2話中第2話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)


財務省は悪代官?なぜ増税に取り組むのか

財務省の課題と役割を問う(1)なぜ「悪代官」役が必要か

1989年に消費税が導入されてから約30年が経った。段階的に引き上げられ、2019年に10パーセントになった。その道のりは決して容易ではなかった。それをすれば「悪代官」といわれる増税だが、なぜ財務省はそれをあえて担ってきたのか。また、高齢化の進展に伴い、財政支出における社会保障費の割合が増加している。人口構造の変化はある程度予測が可能なものであるにもかかわらず、なぜそうした事態が起こってしまったのか。その要因の一つに、日本独自の霞が関文化の衰退があるのではないか。(全2話中第1話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)


社会保障費が膨らむ日本の医療保険制度の構造的な問題

財政問題の本質を考える(3)社会保障の国際比較と是正

人口構造の変化と高齢化に伴う社会保障給付の増加が日本の財政問題になっているが、社会保障費が増える原因はけっして高齢化だけではない。そこには日本の医療保険制度の構造的な問題もある。健やかで安全な生活を守るためにも負担割合の見直しが必要とされている。(全3話中第3話)


「財政問題=社会保障問題」といっても過言ではない

財政問題の本質を考える(2)借金の膨張と社会保障問題

日本の歳出はなぜここまで膨らんでしまったのか。その大きな要因は、社会保障費の大幅な増加である。今や財政問題は社会保障問題を指しているといっても過言ではない。今後ますます進んでいくことが予想される少子高齢化によって、日本の財政はどうなっていくのか。(全3話中第2話)


いつから日本は慢性的な借金依存の財政体質になったのか

財政問題の本質を考える(1)「国の借金」の歴史と内訳

国際的に見ても大変厳しい状態にある日本の財政状況。年々膨れ上がる国の借金が長らく問題となっている中、新型コロナウイルスの世界的な蔓延に直面し、日本の経済状況はさらに深刻な事態に陥っている。そもそも、現在のような慢性的な借金依存の財政体質はどのようにして生まれてしまったのか。(全3話中第1話)