建築学から医学、リハビリテーション工学へ
生活支援ロボットと人の共生(1)越境する人材
神奈川県で「さがみロボット産業特区」の試みが進んでいる。厚木市の神奈川県総合リハビリテーションセンターは、生活支援ロボットの実証実験場として最も多くのロボットが集まる施設だ。同研究部の村田知之氏に、慶應義塾大学商学部教授の谷口和弘氏がさまざまな角度からインタビューを行う。(全9話中第1話)
神奈川県総合リハビリテーションセンター 研究部リハビリテーション工学研究室研究員
生活支援ロボットと人の共生(1)越境する人材
神奈川県で「さがみロボット産業特区」の試みが進んでいる。厚木市の神奈川県総合リハビリテーションセンターは、生活支援ロボットの実証実験場として最も多くのロボットが集まる施設だ。同研究部の村田知之氏に、慶應義塾大学商学部教授の谷口和弘氏がさまざまな角度からインタビューを行う。(全9話中第1話)
生活支援ロボットと人の共生(2)ロボット産業特区
神奈川県総合リハビリテーションセンターで扱う「生活支援ロボット」とはどんなものなのか。なぜ病院で実証実験が行われるのだろうか。最先端技術の「共創」空間として、多彩な職種が力を合わせる実態と、その受入窓口としての具体的な役割は、どのように変化しているのだろうか。(全9話中第2話)
※インタビュアー:谷口和弘氏(慶応義塾大学商学部教授)
生活支援ロボットと人の共生(3)筋電義手
ロボットを活用したリハビリの相談窓口として、かながわリハビリロボットクリニックでは3つのテーマを掲げている。その筆頭である筋電義手は、脳からの命令が発する微弱な電流(筋電)を感知して動く義手である。欧米ではすでに普及している筋電義手が日本で見かけない理由はどこにあるのだろうか。(全9話中第3話)
※インタビュアー:谷口和弘氏(慶応義塾大学商学部教授)
生活支援ロボットと人の共生(4)ロボットリハビリ
ロボットを活用したリハビリテーションは、かながわリハビリロボットクリニックが掲げる2つ目のテーマだ。パワードスーツとして注目されるサイバーダインのHAL、安川電機が輸入したRewalkなど、最新鋭のロボットを用いたリハビリは、どこまで可能か。また、その問題点はどこにあるのだろうか。(全9話中第4話)
※インタビュアー:谷口和弘氏(慶応義塾大学商学部教授)
生活支援ロボットと人の共生(5)ロボット開発
かながわリハビリロボットクリニックでは、企業や大学と連携してロボット開発も行っている。実際に生活支援ロボットが使われる現場として、ユーザー側からのフィードバックが主な役割だ。しかし、ロボットがテクノロジー主導であることや開発陣の思いの強さなど、解決の難しい問題が横たわっている。(全9話中第5話)
※インタビュアー:谷口和弘氏(慶応義塾大学商学部教授)
生活支援ロボットと人の共生(6)ロボットに人が歩み寄る
ロボットを用いたリハビリの現場を見ると、それだけで全ての問題解決をしてくれるわけではないことが分かる。現実のロボットはドラえもんとは違って、1つの目的を達成するためのシステムにすぎない。車いすのようなローテク製品でまかなえる部分も多いことを見定めるのも、ロボット導入に大切な知恵である。(全9話中第6話)
※インタビュアー:谷口和弘氏(慶応義塾大学商学部教授)
生活支援ロボットと人の共生(7)車いすとチェアスキー
パラリンピックのたびに、進化した姿に目をみはる。家屋が狭く、段差の多い日本の環境では、できれば避けたい移動手段だった車いす。そのネガティブ・イメージは、見慣れなさに起因していたのかもしれない。今回は車いすの世界観とともに、神奈川県総合リハビリテーションセンターが発祥であるチェアスキーについてもうかがっていく。(全9話中第7話)
※インタビュアー:谷口和弘氏(慶応義塾大学商学部教授)
生活支援ロボットと人の共生(8)それぞれの問題点
生活支援ロボットが人と共生する社会を迎えるには、メーカー、行政、ユーザーのそれぞれが抱える問題点を見据える必要がある。まずは互いに互いを知り、どうすればロボットを有効活用できるかを模索することからだろう。ここでは最近動き始めている腰痛予防ロボットの事例をうかがっていく。(全9話中第8話)
※インタビュアー:谷口和弘氏(慶応義塾大学商学部教授)
生活支援ロボットと人の共生(9)近づく共生社会
山海嘉之氏の「テクノピアサポート」という言葉が表すように、ロボットと人が融合した超スマート社会の到来に向けて、今後は「サポート」という言葉がキーワードとなるだろう。しかし、現実の動向はバラ色のものばかりではない。ロボットと共生する社会に必要なものとは、一体何なのか。(全9話中第9話)
※インタビュアー:谷口和弘氏(慶応義塾大学商学部教授)