宇宙に関するニュースを理解するために宇宙の姿を学ぶ
現在の宇宙の姿(1)星はなぜ自ら輝くのか
宇宙に関するニュースを理解するためには、現在の宇宙に関する知識を体系化することが重要である。今回はまずシリーズ6コマの位置づけと構成を説明し、星はなぜ自ら輝くのかを解説する。星は、自ら輝く恒星と、そうではない惑星・衛星との2つに分類される。それぞれどのような特徴があるのだろうか。(全6話中第1話)
東京大学名誉教授/東京大学EMP(エグゼクティブ マネジメント プログラム)エグゼクティブ・ディレクター
現在の宇宙の姿(1)星はなぜ自ら輝くのか
宇宙に関するニュースを理解するためには、現在の宇宙に関する知識を体系化することが重要である。今回はまずシリーズ6コマの位置づけと構成を説明し、星はなぜ自ら輝くのかを解説する。星は、自ら輝く恒星と、そうではない惑星・衛星との2つに分類される。それぞれどのような特徴があるのだろうか。(全6話中第1話)
現在の宇宙の姿(2)太陽系から星の世界へ
太陽系は、太陽とその周りを回る惑星、惑星の周りを回る衛星、その他さまざまな小天体などで構成されている。太陽系のイメージは、冥王星の位置づけの変化によって、2006年以降から新しいものに変わっているが、どのようになっているのか。今回はシミュレーションソフトを活用する。宇宙に飛び出していく映像を観ながら、太陽系や星の世界を堪能することができる。(全6話中第2話)
現在の宇宙の姿(3)天の川と銀河系
銀河系の形は薄い円盤状で、太陽系は円盤の周縁に近い位置にある。太陽系から、銀河面と呼ばれる銀河系の赤道面に沿った方向を見ると、ガスやダストといった星間物質が光を遮るため、遠くの星まで見ることはできない。少し斜め上や下を見ると、遮光が弱まり多くの星を見ることができる。本講義では、すばるやオリオン大星雲のような銀河系内のさまざまな天体が紹介される。(全6話中第3話)
現在の宇宙の姿(4)銀河からなる宇宙
第4回では、銀河系の外の宇宙を見ていく。宇宙には、われわれの銀河系だけではなく、アンドロメダ銀河をはじめ、多くの銀河が存在する。このような銀河は、渦巻きがあるものやないもの、渦巻きの中心が棒状になっているものといないものなどさまざまな形態がある。星は銀河の中にあるので、宇宙は星からできているというよりも、銀河からできていると考えるのが良い。われわれは「銀河からなる宇宙」に住んでいる。(全6話中第4話)
現在の宇宙の姿(5)宇宙のスケールモデル
今回は、スケールモデルを使って、宇宙の大きさを実感する。太陽を直径4 センチメートルのピンポン球としてスケールモデルを作ると、地球は砂粒くらいの大きさになり、それらの距離は4メートルになる。太陽に一番近い恒星まで距離は1200キロメートルで、ピンポン球3000万個分にもなる。一つの銀河の中で星同士の間はスカスカだが、宇宙の中では銀河同士は混み合っている。実際に銀河同士が衝突して1つの銀河になることもある。(全6話中第5話)
現在の宇宙の姿(6)まとめと仮想宇宙旅行
最終回である今回は、これまでに学んだことを整理してまとめた後で、それらを実感できるムービーを使って仮想宇宙旅行を体験する。ムービーでは、地球を出発して一挙に星の世界に入り、銀河系を飛び出して約6000万光年の距離にあるおとめ座銀河団まで行く。この銀河団にあるM87銀河の中心の「ブラックホールの影」の画像が2019年4月に公開された。ムービーでは、銀河分布の粗密パターンである宇宙大規模構造も見られる。(全6話中第6話)