江渡浩一郎

産業技術総合研究所 主任研究員/デジタルハリウッド大学大学院 特任教授

プロフィール

メディアアーティスト
国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間拡張研究センター 主任研究員
博士(情報理工学)
デジタルハリウッド大学大学院 特任教授

COI STREAM構造化チームメンバー
JST CREST領域アドバイザー
東京藝術大学 美術学部デザイン科 非常勤講師
多摩大学情報社会学研究所 客員研究員
ニコニコ学会β交流協会会長
つくば横の会
肉肉学会 副理事長
情報処理学会会誌編集委員会 編集委員
つくば市文化芸術振興審議会 委員
つくば市スタートアップ戦略策定懇談会 市民公募構成員
新地域支援型農業の消費者獲得推進調査等事業 専門委員
100BANCHメンター

1997年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。在学中よりメディアアーティストとしてネットワークを使ったアート作品を発表する。
1997年、アルス・エレクトロニカ賞グランプリを受賞(sensoriumチームとして)。
1999年、アルス・エレクトロニカ賞栄誉賞受賞。
2001年、「インターネット物理モデル」の制作に参加。日本科学未来館の常設展示となる。
2010年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。
2011年、ニコニコ学会βを立ち上げる。ニコニコ学会βは、2012年にグッドデザイン賞ベスト100、2013年にアルス・エレクトロニカ賞栄誉賞を受賞するなど高い評価を受ける。産総研では「利用者参画によるサービスの構築・運用」をテーマに研究を続ける。
2017年、科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(理解増進部門)受賞。

主な著書に
『ニコニコ学会βのつくりかた』(フィルムアート)、
『進化するアカデミア』(イースト・プレス)、
『ニコニコ学会βを研究してみた』(河出書房)、
『パターン、Wiki、XP』(技術評論社)。

ホームページ:http://eto.com/

講義一覧


「共創プラットフォーム」とは何か?

創造的な場を支える仕組みを研究する(1)ウェブの可視化

まだウェブが世に知られてなかった時代に、いち早くウェブに注目し、メディアアートとして世に知らしめたのが、国立研究開発法人産業技術総合研究所知能システム研究部門主任研究員の江渡浩一郎氏である。江渡氏の作品を観ながら、日本におけるウェブ、インターネットの普及の歴史を振り返ろう。(全10話中第1話)


Wikipediaが他サイトと違って成功した理由

創造的な場を支える仕組みを研究する(2)Wikiの登場

メディアアーティストで国立研究開発法人産業技術総合研究所知能システム研究部門主任研究員の江渡浩一郎氏を悩ませた問題は、共創プラットフォ-ムがどのようにして生まれるかが分からなかったことだ。だが、江渡氏はアレクザンダーのパターンランゲージに着目することで、それがWikipediaの成功につながったと解明した。その歴史の解説に耳を傾けよう。(全10話中第2話)


野生の研究者との共創の場「ニコニコ学会β」

創造的な場を支える仕組みを研究する(3)ニコニコ学会β

人気アイドルのまなざしを忠実に再現した「ゆきりんロボット」や、高さ4メートルの装着するロボット「スケルトニクス」など、これら独創的な研究の数々は、「ニコニコ学会β」で発表されたものである。ニコニコ学会βは2011年より活動を開始したが、どんな活動をしているのか。メディアアーティストで国立研究開発法人産業技術総合研究所知能システム研究部門主任研究員の江渡浩一郎氏が、立ち上げた背景とともに語る。(全10話中第3話)


柔軟で新しい議論の方法「アンカンファレンス」

創造的な場を支える仕組みを研究する(4)新たな会議形式

ニコニコ学会βは2016年に解散されたが、サマーキャンプはなお継続している。そこでは、「アンカンファレンス」という新たな議論の形式が採用されている。メディアアーティストで国立研究開発法人産業技術総合研究所知能システム研究部門主任研究員の江渡浩一郎氏がその具体的内容を紹介する。(全10話中第4話)


ニコニコ学会βの成功と共創型イノベーション

創造的な場を支える仕組みを研究する(5)成功の秘訣

メディアアーティストで国立研究開発法人産業技術総合研究所知能システム研究部門主任研究員の江渡浩一郎氏は、大成功に終わったニコニコ学会βから、いかにそのような成功を生み出せるのか、という方法論に取り組むようになった。それは「共創型イノベーション」と呼ばれるものである。(全10話中第5話)


ダイバーシティとブレークスルーには相関がある

創造的な場を支える仕組みを研究する(6)共創と協業

多様性のあるチームが、各々の方法で一つの大きな目標に取り組んだ際に、ブレークスルーは生まれる。メディアアーティストで国立研究開発法人産業技術総合研究所知能システム研究部門主任研究員の江渡浩一郎氏が、「七人の侍」に例えて、共創がイノベーションを生む仕組みを解説する。(全10話中第6話)


全員がハッピーになる質疑応答システム

創造的な場を支える仕組みを研究する(7)質疑応答の変革

メディアアーティストで国立研究開発法人産業技術総合研究所知能システム研究部門主任研究員の江渡浩一郎氏が次の活動として紹介するのは、「つくば横の会」である。そこでは、 質疑応答において、今までになかった工夫が施されているという。いったいそれは、どんな工夫なのか。(全10話中第7話)


つくばにおけるイノベーションの加速

創造的な場を支える仕組みを研究する(8)つくばの挑戦

2016年つくば市長選の結果、新市長が誕生し、つくばにおいてイノベーションを加速させるための政策が進められている。メディアアーティストで国立研究開発法人産業技術総合研究所知能システム研究部門主任研究員の江渡浩一郎氏は、インキュベーション施設をつくば市に作るべく議論を重ねている。(全10話中第8話)


日本版SBIRの再始動がイノベーション実現に必要

創造的な場を支える仕組みを研究する(9)日本版SBIR

メディアアーティストで国立研究開発法人産業技術総合研究所知能システム研究部門主任研究員の江渡浩一郎氏は、「SBIR」というアメリカで行われているイノベーションのための予算に注目しており、その日本版の実現を目指している。(全10話中第9話)


未来の運動会プロジェクトで新しいまちづくり

創造的な場を支える仕組みを研究する(10)未来の運動会

「未来の運動会」という楽しそうな名前のプロジェクトが現在、進行している。この運動会は、ニコニコ学会βにおいて未来のスポーツを考えたいというところから出発しているという。メディアアーティストで国立研究開発法人産業技術総合研究所知能システム研究部門主任研究員の江渡浩一郎氏が、その内容を語る。(全10話中第10話)