出口治明

立命館アジア太平洋大学(APU)学長特命補佐

プロフィール

<主な略歴>
1948年 三重県美杉村(現・津市)4月18日生まれ
1972年 京都大学法学部(専攻:憲法)を卒業
1972年 日本生命保険相互会社に入社、ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを歴任
2005年 東京大学総長室アドバイザー
2007年 早稲田大学大学院講師
2008年 ライフネット生命保険株式会社を開業、代表取締役社長に就任
2010年 慶應義塾大学講師
2013年 ライフネット生命保険株式会社代表取締役会長に就任
2017年 ライフネット生命保険株式会社代表取締役会長を退任
2018年1月 立命館アジア太平洋大学(APU)学長に就任
2023年12月 立命館アジア太平洋大学(APU)学長を退任

<受賞>
2017年 第33回「企業広報賞」選考委員会特別賞(一般財団法人 経済広報センター)

<主な著書(単著)>
『生命保険入門 新版』(岩波書店、2009年)
『直球勝負の会社―日本初! ベンチャー生保の起業物語』(ダイヤモンド社、2009年)
『仕事に効く 教養としての「世界史」』(祥伝社、2014年)
『「働き方」の教科書:「無敵の50代」になるための仕事と人生の基本』(新潮社、2014年)
『世界史の10人』(文藝春秋、2015年)
『生命保険とのつき合い方』(岩波新書、2015年)
『人生を面白くする 本物の教養』(幻冬舎新書、2015年)
『働く君に伝えたい「お金」の教養』(ポプラ社、2016年)
『「全世界史」講義 I古代・中世編: 教養に効く!人類5000年史』(新潮社、2016年)
『「全世界史」講義 II近世・近現代編:教養に効く! 人類5000年史』(新潮社、2016年)
『仕事に効く教養としての「世界史」II 戦争と宗教と、そして21世紀はどこへ向かうのか? 』(祥伝社、2016年)
『人類5000年史I: 紀元前の世界』(筑摩書房、2017年)
『0から学ぶ「日本史」講義 古代篇』 (文藝春秋、2018年)
その他多数

講義一覧


古典と歴史を学ぶ意義…考える力を鍛えるために必要なこと

『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(7)「おいしい人生」のために

「古典と歴史に学ぶ」――大切なこととは知りながら、つい目の前のことにかまけて後回しになりがちだ。だが、歴史を「適者生存のケーススタディ」と捉えれば、どうだろうか。あるいは、古典を「考えるプロの書いた、考え方の型の宝庫」と知れば、それらを学び真似ていく重要性と優先順位が身に迫ってくるはずだ。(全7話中第7話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


「人生を幸福にする発想法」で考えると「人間は猪八戒だ」

『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(6)人生を楽しむために学ぶ

「人生を幸福にする発想法」としてのヒントもたくさん詰まっている『還暦からの底力』。例えば「人間は猪八戒のようなものだと考えると全く変わってくる」という話がある。これはどういうことなのか。還暦だけでなく、どんな世代の人が読んでもすぐ役に立ちそうなその発想法について聞いてみた。(全7話中第6話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


「オール・サポーティング・オール」社会のためにすべきこと

『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(5)時間軸を分けて考える

「消費税は貧しい人に厳しい」といわれるが、人口構成の変化をベースに考えると、それは間違いだという。高齢化の進んだヨーロッパの国々は消費税を採用している。重要になるのは、古い常識や慣行にとらわれず、「数字、ファクト、ロジック」を基礎に自分の頭で考えることだ。そして、物事を考えるときには、全体を見るとともに、時間軸を分けることも大切だ。(全7話中第5話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


日本の転勤はおかしい…非人間的な制度の最たるものだ

『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(4)「適用拡大」で貧困老人をなくす

「一括採用、終身雇用、年功序列、定年」という労働慣行は、戦後70年以上にわたり日本の大企業の主流であったが、その中に存在する非人間的な制度に、われわれは気づけなくなっているのではないだろうか。その一つが「転勤」である。それはどういうことなのか。 そこに労働力不足という問題があるなら、進めるべきは労働の流動化である。そのために一番必要なセーフティネットは、「適用拡大」である。(全7話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


世界共通なのは、「年功序列」ではなく「成果序列」

『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(3)「年齢フリー」の社会にする

人間にとって一番怖いのは、分からないということだ。若いときは分からないことも多いが、人生を半分走ってきた60歳はその分、世の中のことが分かっているから、何事にも上手に対応できるだろうし、チャレンジもしやすい。そこには過去の実績も年齢も関係ない。今の能力、体力、意欲に応じて仕事を探すのが、世界に共通する仕事のあり方である。(全7話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


「悠々自適」は定年を正当化するための神話にすぎない

『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(2)60歳は折り返し地点

日本では定年を迎えると、「よく頑張ったから、もうゆっくりしてください」「これからは悠々自適で」「毎日が日曜日、満喫して」などといわれることが多い。それは定年を迎えた人間を「社会」や「労働」から切り離そうとする言説で、医師によると、これこそが「寝たきり老人」を大量に生んでいるという。(全7話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


日本の定年制はおかしい…ガラパゴス的で不幸を招く制度

『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(1)定年制は要らない

新著『還暦からの底力』のなかには、「人生100年時代」を幸せに送るためのヒントが詰まっている。今回のシリーズでは、その本をもとに考え方の軸を根本から変える秘訣を伺った。その一つが「定年型社会」に対する提言だ。本人が元気で仕事をしたいのに、定年だから来なくていいといわれるのは、人間性を無視した制度ではないだろうか。(全7話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


ライフネット生命創業者が大学学長になった理由

出口治明が語る「教養と日本の未来」(1)学長就任の理由

2018年1月、ライフネット生命の社長、会長を歴任した出口治明氏は、公募によって立命館アジア太平洋大学(APU)学長に就任した。なぜ出口氏は、立命館アジア太平洋大学(APU)学長を引き受けたのか。APUの学風やビジョンと、契機ともいえる小宮山宏氏との出会いについて語る。(全3話中第1話)


教養とは「知識×考える力」である

出口治明が語る「教養と日本の未来」(2)「人・本・旅」

立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明氏は、知識と考える力を掛け合わせた教養こそ、現代日本に求められる能力である、と説く。サービス産業の時代である現代では、自ら考える能力が求められる。そのためには「人・本・旅」で自らを鍛える必要があり、大学こそその場所として最適である。(全3話中第2話)


女性の活躍と長時間労働の是正が必要な理由

出口治明が語る「教養と日本の未来」(3)働き方改革

日本経済の基盤が製造業モデルからサービス業へと変化した今日、必要となるものは何か。立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明氏は、「人・本・旅」というキーワードを挙げて、働き方改革のあるべき方向性を提示する。(全3話中第3話)