神代雅晴

元一般財団法人日本予防医学協会理事長/産業医科大学名誉教授/学術博士

プロフィール

<プロフィール>
一般財団法人日本予防医学協会理事長。産業医科大学名誉教授。学術博士。
汎太平洋産業人間工学会(PPCOE)会長、英国人間工学会(IEHF)フェロー、三菱総合研究所客員研究員、福岡産業保健推進センター相談員、他。

専門は産業保健人間工学。
産業医学における人間工学を学問として確立、この領域における世界の第一人者として、各国の専門家と研究を深化させるとともに、アジア地域の研究復興をサポートしている。
現在エイジフリー及びジェンダーフリー社会に対応した新しい労力能力評価を提案、その手法の実践化に取り組んでいる。
過去には、英国バーミンガム大学客員研究員、東京都立科学技術大学(現・首都大学東京)客員教授、産業保健人間工学会会長、国際産業保健会議(ICOH)の「加齢と労働」に関する科学委員会委員長、国際人間工学会(IEA)安全衛生技術委員会委員長、日本人間工学会理事を歴任。

講義一覧


平均寿命と健康寿命の10年間の差を縮めるには?

労働寿命と健康寿命の延伸(1)産業保健と健康寿命

日本の抱える大きな課題の一つに少子高齢社会がある。本レクチャーでは一般財団法人日本予防医学協会理事長の神代雅晴氏が、少子高齢社会の中の高齢労働問題に焦点を当て、産業保健の目線からの解明を試みる。(全6話中第1話)


仕事の標準・単純・専門化が労働を苦役化した

労働寿命と健康寿命の延伸(2)日本人の労働観

第1話では、健康長寿を保つための社会参画、とりわけそれが日本人にとっては「働く」ことの大切さにつながることを説いた。今回は、「働く」という言葉を手がかりにして、一般財団法人日本予防医学協会理事長の神代雅晴氏が、日本人の労働観を探っていく。(全6話中第2話)


人生を健康に過ごすためのエイジマネジメント

労働寿命と健康寿命の延伸(3)エイジマネジメント

働く人が暦年齢を意識することなく、生涯にわたって健康で活力にあふれた状態で、より生産的に働くためには、どうすればいいのか。産業保健活動の中で、それぞれの年代に応じた取り組みを創出することを「エイジマネジメント」という。一般財団法人日本予防医学協会理事長の神代雅晴氏が解説する。(全6話中第3話)


4段階で考える「産業保健」戦術

労働寿命と健康寿命の延伸(4)4段階の産業保健戦術

一般財団法人日本予防医学協会理事長の神代雅晴氏が、高齢労働問題を産業保健の観点から解説する。神代氏は産業保健戦術として4段階あるという。4段階とは個人、職場、企業、そして国や行政レベルのことで、これら4段階での戦術を実行し推進していくことが、労働寿命を長くし、そのことが健康寿命を延伸することにつながるのだ。(全6話中第4話)


ワークアビリティインデックスとは…労働適応能力の物差し

労働寿命と健康寿命の延伸(5)労働適応能力の評価

一般財団法人日本予防医学協会理事長の神代雅晴氏が企業レベル戦術における労働適応能力の評価の物差し「WAI(ワークアビリティインデックス)」について解説。調査を進めていくと、WAIと運動やストレスといった各要因との間に明らかな相関関係が見いだされたという。中でも神代氏が重視するのは、どんなマイナス要因もカバーし、効果が期待できる、あるプラス要因だ。それは一体何か。(全6話中第5話)


「労働寿命」が延びれば「健康寿命」も延びる

労働寿命と健康寿命の延伸(6)労働意欲と健康の関係

一般財団法人日本予防医学協会理事長の神代雅晴氏は、労働寿命の延伸が健康寿命の延伸につながるという仮説の下、AAI(アクティブエイジングインデックス)を開発し、WAI(ワークアビリティインデックス)との併用調査でその仮説が正しいという結論に至った。さらに労働意欲が健康に影響する傾向にあることも判明した。まさに、高齢社会に向かう日本の活力の源は、労働寿命の延伸にあるといえる。(全6話中第6話)