「日本再興戦略」の欠点は優先順位、原因分析の欠如
少子高齢化と財政の役割(1)経済と財政の現状
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授の田中秀明氏が少子高齢化とひっ迫する日本財政の問題を取り上げる。第1回レクチャーでは、アベノミクスの経緯、成果に触れつつ、日本の経済および財政の現状を概観。経済はそこそこ回復したように見えても、真の経済力、健全な財政には程遠い日本の現状を、データをもとに鋭く分析する。(全12話中第1話)
明治大学公共政策大学院専任教授
少子高齢化と財政の役割(1)経済と財政の現状
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授の田中秀明氏が少子高齢化とひっ迫する日本財政の問題を取り上げる。第1回レクチャーでは、アベノミクスの経緯、成果に触れつつ、日本の経済および財政の現状を概観。経済はそこそこ回復したように見えても、真の経済力、健全な財政には程遠い日本の現状を、データをもとに鋭く分析する。(全12話中第1話)
少子高齢化と財政の役割(2)財政赤字の原因
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授の田中秀明氏が日本の財政赤字の原因について、主要先進国と比較したデータなどをもとに分析、解説する。見えてきたのは、日本の財務大臣の権限、財政の透明性における問題点だ。予算編成をめぐる各国それぞれの仕組みや制度を挙げながら、日本財政の問題点を追究する。(全12話中第2話)
少子高齢化と財政の役割(3)歳出と歳入の動向
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授の田中秀明氏による「少子高齢化と財政の役割」第三回目では、いよいよ予算の中身に触れていく。日本の財政問題は、何が原因なのか。グラフと講義で、その原因が誰にでも分かる形で示される。(全12話中第3話)
少子高齢化と財政の役割(4)外国の財政再建の成功と失敗
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授の田中秀明氏による連続講義「少子高齢化と財政の役割」。第4回目では、1990年代、欧米諸国中心に行われた財政再建策の成功例と失敗例を取り上げる。当時、財政ルールを導入した国はわずか5カ国だったが、その典型例がヨーロッパ諸国で、共通通貨ユーロ導入を目指して「マーストリヒト条約」を締結した。(全12話中第4話)
少子高齢化と財政の役割(5)リーマンショック以降の改革
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授・田中秀明氏の連続講義「少子高齢化と財政の役割」。第5回目では、リーマンショック以降、各国が行った財政改革とその攻防が焦点となる。財政規律遵守のための切り札として、イギリスやドイツはどのような策を取ったのか。日本はそれに学べるのだろうか。(全12話中第5話)
少子高齢化と財政の役割(6)予算問題と財政再建の処方箋
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授の田中秀明氏が、各種データから日本の財政の問題点を分析、解説するシリーズレクチャー。第6回目は、どうすれば日本の財政が再建できるかの核心に迫る。果たして、田中氏が指摘する財政再建の最大の難関とは何なのか。(全12話中第6話)
少子高齢化と財政の役割(7)社会保障制度の現状
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授の田中秀明氏が、「少子高齢化と財政の役割」のテーマの下、財政全般、予算制度に続き予算の中身について解説する。中でも財政赤字に大きく関与しているのは、社会保障問題だ。各種データから見えてくるのは、社会保障に多額のお金を投じているのに、パフォーマンスが非常に悪いという日本の現実だ。(全12話中第7話)
少子高齢化と財政の役割(8)年金制度の現状と問題
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授の田中秀明氏が、「少子高齢化と財政の役割」のテーマの下、年金制度について解説する。数々のデータが示す日本の年金制度の問題点は、一言でいえば「不公平」。国民の生活を守るための年金制度の実態と背景を明らかにしていく。(全12話中第8話)
少子高齢化と財政の役割(9)医療制度の現状と問題
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授・田中秀明氏が、「少子高齢化と財政の役割」のテーマの下、医療制度の問題にメスを入れる。医療はかけた費用と結果が必ずしも比例せず、仕組みも複雑になっているが、やはり問題は日本独自の医療制度にある。総じていえば「非効率」で「不公平」だということだ。(全12話中第9話)
少子高齢化と財政の役割(10)社会保障制度改革
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授・田中秀明氏の連続講義「少子高齢化と財政の役割」。第10回目では、社会保障制度改革の問題が、熱く取り上げられる。「公私」の役割分担を取り入れることで、日本の社会保障は大きく変わるというのだ。(全12話中第10話)
少子高齢化と財政の役割(11)教育と育児
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授・田中秀明氏の連続講義「少子高齢化と財政の役割」。第11回目は、「こども保険」の提案で注目の集まる教育と育児問題が議論される。子どもの教育や育児の重要性を否定する人はいないが、「こども保険」とはどんなリスクに備えるためのものか。そして、その財源は?(全12話中第11話)
少子高齢化と財政の役割(12)日本財政の今後の展望
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科教授・田中秀明氏の連続講義「少子高齢化と財政の役割」。最終回の今回は、「日本財政の今後の展望」である。その指標として、田中氏が用いるのは、プライマリーバランス(PB)と呼ばれる基礎的財政収支。OECD諸国の中で赤字が増えているのは日本だけだという。(全12話中第12話)