人生100年時代の生き方と日本の3つの課題
長寿社会の課題と可能性(1)個人・社会・産業の課題
東京大学高齢社会総合研究機構の秋山弘子特任教授が、人生100年時代を迎えた日本の課題について解説する。高齢化が急速に進み、健康で長生きできるようになった現在の日本では、それまでの人生50年時代の生き方やインフラ、産業は通用しない。日本は世界の長寿社会のトップランナーとして、個人・社会・産業の課題に取り組むべきだ。(全6話中第1話)
東京大学名誉教授/東京大学未来ビジョン研究センター 客員教授
長寿社会の課題と可能性(1)個人・社会・産業の課題
東京大学高齢社会総合研究機構の秋山弘子特任教授が、人生100年時代を迎えた日本の課題について解説する。高齢化が急速に進み、健康で長生きできるようになった現在の日本では、それまでの人生50年時代の生き方やインフラ、産業は通用しない。日本は世界の長寿社会のトップランナーとして、個人・社会・産業の課題に取り組むべきだ。(全6話中第1話)
長寿社会の課題と可能性(2)高齢者の自立と人間関係
東京大学高齢社会総合研究機構の秋山弘子特任教授が、高齢社会の現状と課題解決のための社会実験について解説する。少子高齢化が進む中、高齢者の人間関係は希薄化し、70代半ばから大半の人は自立度が低下していく。秋山氏はこうした課題の解決のために、長寿社会対応のまちづくりを目指した、社会実験を行ってきた。(全6話中第2話)
長寿社会の課題と可能性(3)長寿社会のまちづくり
東京大学高齢社会総合研究機構の秋山弘子特任教授が、千葉県柏市で行っている社会実験について解説する。高齢化が進む豊四季台団地では、URとともにまちづくりの構想が立てられてきた。特に定年退職後、何もすることが見つからない人に向けて、セカンドライフの就労プロジェクトが始められている。(全6話中第3話)
長寿社会の課題と可能性(4)新しいセカンドライフの就労
東京大学高齢社会総合研究機構の秋山弘子特任教授が、柏市での就労プロジェクトについて解説する。柏では農業や保育など、様々な領域で高齢者の仕事場がつくられた。そこでは、ワークシェアリングを用いた、新しいセカンドライフの働き方も提案されている。こうした秋山氏の活動が、生涯現役促進地域連携事業として全国展開へと進むことになった。(全6話中第4話)
長寿社会の課題と可能性(5)「Aging in Place」の実現
東京大学高齢社会総合研究機構の秋山弘子特任教授が、住み慣れたところでいつまでも自分らしく年を取るという「Aging in Place」の考え方と、それに向けた取り組みを紹介する。Aging in Placeを実現するためには、循環型の住宅政策や地域包括ケア、移動手段の見直しなど、従来のインフラの転換が必要だ。ICTの活用も欠かせない。(全6話中第5話)
長寿社会の課題と可能性(6)産学官民連携とシニア市場
東京大学高齢社会総合研究機構の秋山弘子特任教授が、シニア市場の拡大と産学官民の連携について解説する。日本が長寿社会の課題を先端的に解決すれば、アジアに広がるシニア市場への進出も可能になる。イノベーションを起こすには、産学官民の連携が欠かせない。その一環として、秋山氏は今年「リビング・ラボ」を立ち上げたという。そこで、課題の洗い出しと事業化に向けた取り組みを進めている。(全6話中第6話)