日本の医療制度の特徴…国民皆保険・フリーアクセス・現物給付
日本の医療を考える~その特徴と課題(1)医療制度を支える三つの特徴
日本の医療には「国民皆保険」「フリーアクセス」「現物給付」という三つの特徴がある。この三つの柱が支える医療制度の下で、世界最長の平均寿命や高い保健医療水準は達成されたのだと、公益社団法人日本医師会副会長・今村聡氏は言う。今回は、それらの特徴を分かりやすく解説していただいた。(全6話中第1話)
元公益社団法人日本医師会 副会長/一般社団法人 健康・省エネ住宅を推進する国民会議 会長
日本の医療を考える~その特徴と課題(1)医療制度を支える三つの特徴
日本の医療には「国民皆保険」「フリーアクセス」「現物給付」という三つの特徴がある。この三つの柱が支える医療制度の下で、世界最長の平均寿命や高い保健医療水準は達成されたのだと、公益社団法人日本医師会副会長・今村聡氏は言う。今回は、それらの特徴を分かりやすく解説していただいた。(全6話中第1話)
日本の医療を考える~その特徴と課題(2)医療費を支える財源
日本の医療費は、2013年度で約40兆円強。それを支える財源は、「自助」「公助」「共助」の三つの組み合わせで成り立っているという。社会連帯によって支えられてきた保健医療は、社会構造の変化に耐えられるのだろうか。その現状と問題点を公益社団法人日本医師会副会長・今村聡氏に解説いただく。(全6話中第2話)
日本の医療を考える~その特徴と課題(3)日本の医療の評価
世界最先端の医療で注目されるアメリカに一つも“A”評価のつかなかったOECDによる個別評価だが、世界17カ国中最高評価を受けている日本で、「健康状態の自己評価」だけは30年間“D”評価が続いている。このような国は他にはない。一体なぜなのだろう。日本の医療評価の現状について、公益社団法人日本医師会副会長・今村聡氏に解説いただく。(全6話中第3話)
日本の医療を考える~その特徴と課題(4)「かかりつけ医」の2つの役割
公益社団法人日本医師会副会長・今村聡氏が「かかりつけ医」を持つことの重要性について語る。「かかりつけ医を持つ」とは、自分の体調、体質をよく知っている医師による良質の医療体制を手にする、ということだけでなく、もっと大きな視野に立ったメリットがある。かかりつけ医による働きは「ゆるやかなゲートオープナー機能」と呼ばれるのだが、はたしてこの機能とは?(全6話中第4話)
日本の医療を考える~その特徴と課題(5)今後の課題
公益社団法人日本医師会副会長・今村聡氏が日本医療の今後の課題と解決策について語る。世界最高水準を誇る日本の医療制度も、少子高齢化、医療技術の進歩などで膨れ上がる医療費、社会保障費の前に疲弊しきっているのが現状だ。この現状を改善するために行われている数々の対策から、日本の医療の将来を考える。(全6話中第5話)
日本の医療を考える~その特徴と課題(6)「健康経営」で人と企業を守る
公益社団法人日本医師会副会長・今村聡氏が最近注目されている「健康経営」について解説。労働人口の減少という現実の中、日本の労働者は心身ともに不安や悩みを抱えながら働いており、そのことが企業の経営にも深刻な影響を及ぼしているという。この問題を解決するため、「健康経営」を根付かせていく必要がある。(全6話中第6話)